パリ、フランス(西欧) — 国家道路安全都市間観測所(ONISR)は先日、Ceremaが主催したウェビナーにおいて、自転車事故に関する詳細な報告を行いました。2023年の自転車死亡者数は226人と、2022年の245人からわずかに減少したものの、過去10年間の傾向は依然として増加傾向にあり、過去最低を記録した2011年と比較すると74%も急増しています。この報告書は、年齢に関連した特定の脆弱性、走行環境、そして体調不良やコントロール喪失によって引き起こされる、いわゆる「当事者が一人のみ(無第三者)」の事故の台頭に焦点を当てています。
背景
フランスにおける自転車の道路安全の歴史は、対照的な変化を遂げてきました。死亡者数は1955年に1,363人でピークに達した後、2011年には史上最低の141人まで減少を続けました。しかし、2019年の移動調査によれば、自転車の移動シェアは全体の約3%と比較的安定しているにもかかわらず、2011年以降、犠牲者数は再び増加に転じています。
一方で、自転車の利用自体は近年活発化しており、特に都市部では2023年の利用者が2022年比で6%増加しました。このような利用状況の変化に伴い、安全面での新たな課題も浮上しています。現在、フランスの道路交通死亡者全体の7%、重傷者の16%をサイクリストが占めています。
詳細
報告書は、自転車で死亡するリスクが歩行者や自動車運転者よりも著しく高く、そのリスクは55歳から指数関数的に増加することを強調しています。2022年には、死亡したサイクリストの68%が55歳以上でした。犠牲者の典型的なプロフィールは依然として圧倒的に男性(死亡者の87%)であり、主にレジャー目的の走行(73%)で発生しています。
地理的な分析では、死亡事故の56%が制限速度の高い市街地以外で発生していることが判明しました。一方、市街地では大型車両がサイクリストの安全を著しく脅かしています。2020年から2022年の間に市街地で発生した電動車両との衝突による自転車死亡事故のうち、40%に商用車、大型トラック、またはバスが関与していました。
新たに出現している懸念すべき現象は、他の車両が関与しない「単独事故」の増加です。2022年には、死亡したサイクリストの35%、重傷者の63%が単独事故によるものでした。この数字は、2010年代初頭に記録された12%から大幅に上昇しています。また、「健康状態(持病や急病)」の要因も統計の中で存在感を増しており、2017年の10%に対し、2022年には死亡事故の23%で確認されています。特に55歳から64歳の単独事故犠牲者の間では、体調不良が特定された主要な要因となっています。
最後に、電動アシスト自転車(VAE)の普及も道路安全統計に反映されています。2022年には、死亡したサイクリストの18%(43人)がVAEを利用していました。VAEによる死亡事故は特に高齢者に集中しており、通常の自転車と比較して65歳以上の年齢層が過度に代表されています。
今後の展望
ONISRのデータは、今後の予防策がますます高齢者をターゲットにし、サイクリストの健康に関連するリスクを考慮する必要があることを示唆しています。都市部と農村部の両方におけるインフラの改善は、大型車両との衝突を減らし、単独転倒の深刻さを抑えるための優先事項であり続けています。観測所は、各県が道路安全計画を精査できるよう、引き続き統計ツールや地図作成ツールを提供していく方針です。