緑美広州|緑色インフラ建設計画②:自転車専用道事例紹介
広州市計画・自然資源局が公開した報告書では、ドイツのルール地方、新加坡、北京、厦門の先進的な自転車専用道事例を紹介し、緑美広州の構築に向けた参考としている。これらの事例は、低炭素交通の推進と持続可能な都市移動を促進するもので、広州市では番禺区をパイロットとして慢行システムネットワークの整備を進めている。自転車専用道の建設は、交通渋滞緩和と緑色生活様式の定着に寄与する重要な施策だ。
背景
中国広州市は、「緑美広州」イニシアチブの一環として、緑色インフラの整備を推進中だ。この報告書は、中央政府の炭素ピーク・中和意見や「十四五」道路交通安全計画に基づき、自転車専用道の事例を国内外から4つ挙げている。
-
ドイツ・ルール地方(RS1高速自転車道):全長101.7kmの跨市高速自転車道で、165万人の低炭素通勤を支える。幅3-4mの専用道、休憩施設、厳格な交通ルール(時速25km/h以下、非助力自転車限定)を備え、2020年国家自転車道計画に基づく。
-
新加坡:全国自転車推進計画で550kmの自転車道を整備。停車場120カ所、無車日、補助金、共有自転車を導入し、熱帯環境下での日常通勤を奨励。将来的に10億シンガポールドルを投資予定。
-
北京・回龍観~上地自転車専用路:全長10.3kmの高架・路面混合路で、通勤時間を20-45分短縮。幅6mの3車線(潮汐車道含む)、防滑舗装、時速15km/h制限。東拓・南展計画も進行中。
-
厦門・雲頂路自転車専用道:7.6kmの高架橋形式で、景観を楽しむ遊賞ルート。幅2.5-4.5m、11出入口、355台の駐輪場を備え、時速25km/h制限。
これらの事例は、計画・設計・運用管理の観点から、安全性・連続性・快適性を重視している。
将来の見通し
広州市は番禺区を試験区とし、「先通後提質」戦略で自転車専用道を主軸に、碧帯・碧道・緑道を統合した通山達海の慢行ネットワークを構築。口袋公園から自然保護区までを連結し、多層緑色インフラ体系を形成する。これにより、友好な移動環境を整備し、生態品質向上と持続可能な交通を実現する見込みだ。