ローマ、イタリア(西欧) — 2024年12月14日、昨年11月20日に議会で最終承認されたイタリア道路交通法の改正法が正式に施行されます。法律177/24号に盛り込まれたこの新しい規制は、都市のモビリティに大きな変化をもたらし、自動車運転者への罰則強化とともに、サイクリストや電動自転車の利用者に直接影響を与える新たな規定を導入しています。安全性の向上という公表された目標にもかかわらず、自転車用インフラの一部制限については議論を呼んでいます。
背景
今回の道路交通法改革は、飲酒運転、薬物使用、スマートフォンによる前方不注意が原因の事故防止に重点を置いた、イタリアの交通規則の抜本的な更新を意味します。しかし、この法的介入はソフトモビリティ(環境負荷の低い移動手段)の分野にも深く関わっています。近年、e-bikeや新しいマイクロモビリティの普及により、大型車両と道路上の交通弱者との共存ルールを再定義する必要に迫られていました。この改革は、都市部における自転車利用の推進と、共有道路空間の使用をより厳格に規制したいという意向の間の緊張関係の中に位置づけられています。
詳細
最も注目されている変更点の一つは、サイクリストの追い越しに関するものです。新しい規則では、自動車が追い越しを行う際に少なくとも1.5メートルの側方距離を保つことを義務付けていますが、「可能な場合に限り(ove possibile)」という特定の但し書きが付いています。この規則への違反には、167ユーロから655ユーロの罰金が科されます。まさにこの「可能な場合に限り」という文言が、法的判断や事故の際の解釈に不確実性を生じさせる可能性があるとして、批判の対象となっています。
インフラに関しては、今回の改革でより厳格な優先順位が課されました。「バイクレーン(路面標示で区切られた混合利用の自転車車線)」は、縁石で保護された自転車専用道の建設が技術的に不可能であると確認された場合にのみ設置可能となります。さらに、自転車車線を車道の中央や左側に配置することはできなくなります。
また、今回の改正では、交差点でのサイクリストの安全を確保するために以前導入された2つの仕組みが廃止されました。
- アドバンスド・ストップ・ライン(Case avanzate): 信号の停止線の前に設けられていた自転車専用スペースが削除されました。これにより、サイクリストが車の前に出て視認されやすい位置で発進することができなくなります。
- 優先権: 自動車運転者がサイクリストに優先権を譲る義務が削除され、代わりに「細心の注意を払う」という一般的な義務に置き換えられました。
電動自転車については、出力250W、最高時速25kmという技術的制限は維持されます。しかし、ベル、フロントライト(白または黄)、リア赤色ライト、リア赤色反射板、各ペダルの黄色反射板といった完全な安全装備の装着が義務化されます。
今後の展望
改革のいくつかの項目の実質的な適用は、今後12ヶ月以内に予定されている実施令の発令にかかっています。これらの文書は、新しい規則の解釈を全国で統一するために必要な技術的ガイドラインを提供する必要があります。その一方で、FIAB(イタリア自転車環境連盟)やANCI(イタリア全国自治体協会)などの団体は、地方自治体のモビリティ管理における裁量権が縮小し、30キロゾーンの設置や都市の自転車ネットワークの強化が妨げられる可能性があるとして懸念を表明しています。