韓国政府と自治体、カーボンニュートラル実現に向けて自転車利用の活性化支援を大幅に強化

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ソウル、大韓民国(東アジア) — 韓国政府が輸送部門の温室効果ガス排出削減目標(NDC)達成のため、自転車を日常的な交通手段として定着させるための多角的な支援策を推進する。行政安全部や国土交通部などの関係部局は「自転車利用活性化促進策」を通じて、公共自転車の利用者にカーボンニュートラルポイントを支給し、貨物用電動アシスト自転車の規制を緩和するなど、インフラと制度を同時に整備する計画だ。

背景

韓国は1995年に「自転車利用活性化に関する法律」を制定し、2010年から毎年4月22日を法定記念日である「自転車の日」に指定して運営してきた。過去10年間で自転車道は2010年の1万3千kmから2022年には2万6千kmへと倍近く拡大し、公共自転車の普及台数も6万5千台に達している。最近では気候危機対応のためのカーボンニュートラルが地球規模の課題として浮上しており、フランス・パリの「15分都市」モデルのように、住居の近隣から徒歩や自転車で主要施設にアクセスできる都市環境の造成が政策の核心となっている。

詳細内容

政府は2025年の試験事業を経て、2026年から公共自転車の利用実績に応じて1kmあたり10ウォン、年間最大7万ウォンのカーボンニュートラルポイントを支給する予定だ。これは現在、タンブラーの利用や無公害車のレンタルなどに適用されている実践項目に自転車利用を追加する方式だ。また、自転車運営機関が削減した温室効果ガスの量に応じて炭素排出枠を確保し、これを自律的に取引できる「自発的炭素市場(VCM)」プラットフォームの構築も併せて推進される。

物流分野の革新のため、「貨物用電動アシスト自転車」に対する規制改善も並行して行われる。現在の国内自転車法は電動アシスト自転車を乗客用のみと明示し、重量を30kg未満に制限しているが、政府はこれをドイツ(300kg)やフランス(650kg)などの国際基準に合わせて緩和し、貨物専用の規格を策定する計画だ。このため、2025年7月まで慶北テクノパーク一帯で実証特例事業が実施される。

自治体別の優秀事例も相次いでいる。ソウル市は全国で初めて公共自転車「タルンイ」事業の温室効果ガス排出枠の承認を完了し、年間約962トンの二酸化炭素削減効果が認められ、毎年約1,200万ウォンの販売収益を期待している。光州広域市は先端地区に「自転車村モデル地区」を造成中であり、大田市は公共自転車「タシュ」の修理の利便性を高めるため、圏域別の整備センターを指定・運営している。蔚山市は外国人を含む全市民を対象に、自転車事故時の死亡および後遺障害に対して最大3,000万ウォンまで保障する保険加入支援事業を施行している。

今後の展望

政府は民間自転車レンタル業者の急増により発生する駐輪および管理の問題を解決するため、「自転車法」の改正を推進中だ。2023年に発議された改正案には、レンタル事業の届出義務化や自治体長による自転車運営状況の提出要求権の新設などが含まれている。また、来年からは公共自転車のリアルタイムの位置や貸出可能台数などの統合情報を民間に開放して利用者の利便性を最大化し、「自転車利用模範都市」の公募を通じて地域特性に合った成功モデルを全国に拡散させる方針だ。